混在ナンバリング2
前回の続き
※詳しくは、2015年12月17日付の記事混在ナンバリングを参照してください。
前回の記事でも述べた言語の多重化についてですが、その必要性に考えを及ぼすと、まず最初に思ったのが、使用頻度が高い言語ほど多重化が起こるのではないか?
または、その逆もありえるのか?
仮説でしかないですが、混在ナンバリングの前置きとして、ここで言語の多重化について述べておきます。
語感が心地よい言語、その言語を使う民族に心地よい語感があり、それでその言語の使用頻度が上がり、使用頻度が高い言語ほど誤用が度重なり、言語の多重化につながる。
会話や文章の前後と一つの言語に齟齬が起こったときにその帳尻合わせのため、言葉のやりとりのコミュニケーションの流れで本来の意味ではないがその場の空気で使って誤用した結果、微妙な新しいニュアンスが一つの言語に追加される。そういった経緯で言語の多重化が起こり、それが増すとその言語の使用頻度が高くなる。
そして、もう一つの可能性もあると思います。
語彙が幅広くあり過ぎるので、それを出来るだけ簡潔に一つにまとめようとした結果として言語の多重化が起こった。
バリエーションがあり過ぎる社会になると、組織やコミュニティーにとって中々共通認識を持つことが難しくなって、共同体をある程度まとめなければならない時にネックになってしまう。
特に言語は共同体のコミュニケーション手段として欠かせないので、ある程度人間の記憶力に耐えうる範囲の語彙にする必要が出てくる。
それをまとめる過程で一つ一つの言語に複数のニュアンスを重ねた。
それと、ただ単に語彙が多すぎて誤用の頻度が高くなり、それが高いほど言語の多重化が増える。
ただでさえ、一つの言語をとってみても誤用をしがちな人類が、過度で不必要なボキャブラリーを有していても、誤解を生みやすいのではないかと思うのです。
しかし、その誤解や誤用がプラスに傾く可能性もありうる。それが日本語を有するボクたち日本人にあてはまるのではないでしょうか?
ボキャブラリーが多い国ほど言語の多重化が起こやすい。
これは、他民族の言語を解する民族よりも起こりやすいのではないかとさえ思います。
なぜかというと、他民族の言語を誤用したところで、誤用された側がそのニュアンスを採用するのを認めないケースが多いからだと思います。
こういうふうに類推していくと、混在ナンバリングは一つの思いつきでしかありませんが、そういう流れの中の一つなのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、混在ナンバリングの話を進めたいと思います。
混在ナンバリングとは何かというと、単純に脳内で一つの数字に他ジャンル同士や異種同士の詰め合わせを収納するでいいのですが、これだと何か煩雑で必要性がない感じを受けるので、言い方を変えると、一つの詰め合わせに数字のラベルを貼って識別しておくと捉えたほうが納得しやすいかもしれません。
そこから慣れていくと、その詰め合わせの袋から一つのネタを取り出して、そのネタから同じ袋に入った他のネタも連想できるようになることを念頭に入れて、その訓練のために混在ナンバリングの必要性について考えるようになりました。
一つのネタから全く畑違いでもいろいろ連想できることは、想像力の面で強みになると個人的に思っているのです。
従って今度は、もっと想像力を高めるための混在ナンバリングの応用として、詰め合わせ同士の組み合わせが考えられる。
ここで、それを踏まえた上で、混在ナンバリングの3つのパターンを紹介して今日はお開きにしたい。
その1【数字のラベル同士の組み合わせ】
数字のラベル同士の組み合わせで、傍目からはただの数字の羅列に見えても様々な意味が含まれている。
一つの数字のラベルが、他の数字のラベルと連関することで、それが自分の詰め合わせの袋から連関する数字に見合う適切なネタを選び、ちゃんとした意味が通じてその数字の羅列に中に込められる。
組み合わせで一つの数字をとってみても意味が違ってきて、それをする個人の思考が反映されて、その人独自のパターンを編み出せる。
見た目はただの数字だが、中身は複雑で、組み合わせの違いによって一つの数字の中の種類や意味が違う仕組みになっている。
その2【袋の中のネタ同士の組み合わせ】
これは、多少「その1」よりも難度が落ちる。
それぞれ袋の中のネタを取り出して、そのネタ同士の組み合わせをして、その一つ一つのネタが入った袋の数字のラベルを連想して、ネタの羅列を数字の羅列に変換するだけ。
その3【前者と後者のミックス】
「その1」と「その2」を組み合わせることによって、2つの異なる文章や暗号の組み合わせのリバーシブル化を実現しようという試みです。
前者と後者も言ってみればリバーシブル化なのですが、ここからさらに両方のリバーシブル化をします。
「その1」が文章や事象などに変換され、文章や事象などだった「その2」が数字化されます。
または、文章や暗号の中に別の暗号や文章を含ませる目的にも使えます。
裏返しの仕方も組み合わせによって、前者が裏返ったり、後者が裏返ったり、両方だったりと使い分けたりします。